自生しているヤマゴケを根こそぎ採取したことがあります。翌年も採取しようと出かけたのですが、再生していませんでした。その後、6年間、観察を続けましたが、とうとうヤマゴケは再生しませんでした。苔神、未熟のころの話で、恥ずかしい限りです。
播きゴケ法でヤマゴケの栽培を志す方は、手でつまみ上げられるくらいのコロニーに成長するまで、最低2年半~3年は覚悟したほうがよいでしょう。
培土は赤玉土小粒、バーク、砂をそれぞれ等量混ぜ合わせたものを苔神は使っています。要はある程度、保湿性のよいものであれば何でもよく、培土はあまり関係ないと苔神は考えています。
ポット、プランターなどを使用するのが安全です。特に挿し芽箱はお勧めです。
播種の方法は他のコケと同じです。「苔の種の播き方」を参照してください。育て方のコツは乾燥を防ぐことです。
乾燥を防ぐ手段として、遮光します。苔神は50%くらいの遮光ネットを使用します。
上の写真のヤマゴケのポット栽培では、すだれを代用しています。遮光のあるなしを比較しました。
また、ポットや挿し芽箱を勧めるのは、風除けを考慮しているからです。風はこれまた、乾燥を速める要素です。風を防ぎ、遮光することで、乾燥を防止しているのです。
By 苔神