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苔の栽培方法

004 ヤマゴケの育て方

 播きゴケ法でも移植法でも、ヤマゴケの栽培で必要なのは充分な光りと水分です。充分な光りとはどれくらいを言うのでしょう。
 太陽の直射光は10万ルクス以上ありますが、すだれや遮光ネット下では1~2万ルクスほどになります。曇り空の日は、3~7千ルクスくらいです。苔神はヤマゴケ栽培の明るさの目安として、昼間の照度が1万ルクスくらいを上限に、2~3千ルクスくらいを下限にと見ています。木陰になる半日陰がこんな明るさだと思います。
 
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 では、充分な水分はどれくらいなのでしょう。
 コケの育て方の解説書などに「乾いたら水をあげる」と書かれています。まったくその通りなのですが、コケだけに関わっているわけにはいきませんから、それは無理というものです。
 コケが枯死するなんて、よほど乾燥が続かない限りありません。それくらいコケは乾燥に強いのです。でも、乾燥が続くと、成長が止まります。コケを育てるときは乾燥を避けなければなりません。
 
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 乾燥を防止するために水分をやりすぎると、徒長してしいます。いたずらに茎高が伸びて弱々しい苗になってしまいます。
 地面に防草シートを敷き、その上に挿し芽箱で栽培する時は、おおよそですが、一日一回、たっぷりと灌水すれば、充分です。新潟地方では一日平均4~5ミリの降雨量なので、一週間の間に20㎜程度の雨が降れば灌水はしなくても充分だと考えています。
 乾燥を防止する方法は様々あります。容器内の培土を増やせば乾燥しにくくなります。培土の量が少なくても頻繁に灌水すれば乾燥しにくくなります。その他、遮光する、風を防ぐ、湛水中に置いて容器の底から給水する、など工夫は様々です。
 でも、様々に工夫すればしただけ、新たな問題が発生することがありますので、ご注意下さい。
  By 苔神