自生しているヤマゴケを根こそぎ採取するのはご遠慮願うとしても、少しくらいならと採取される方は、きちんと育てて頂きたいと思います。
市販されているヤマゴケを購入された方も、せっかくですから大きなコロニーに育てて下さい。
ヤマゴケのやさしい育て方は、小さいコロニーを隙間なく並べることです。ポットでも植木鉢でも、コロニーとコロニーの間をあけずに移植すること、これがコツです。
隙間を空けて移植することを株分け法とか、坪植えとか呼びますが、コロニーはコケが生育する上で重要な働きを持っています。コロニーがしっかりしていればいるほど、コケは育ちやすいのです。ですから、できるだけコロニーを壊さないように移植し、育てることが大切です。
ヤマゴケを欲しいと思う方は多いのですが、人工栽培を手がける人はほとんどいません。天然のヤマゴケを採取して販売すれば簡単なのですが、天然のヤマゴケは確実に減っています。
宮崎県延岡市の前田エンジニアリング㈱さんは、吉田協会員が中心になって、昨年から本格的にヤマゴケの人工栽培に取り組んでいます。まだ市場に出荷できるほどに育ってはいませんが、コケの人工栽培を手がける人が増えてくれることは嬉しいかぎりです。
あなたも、チャレンジしてみませんか。苔神が応援します。
By 苔神