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苔の栽培方法

008_スギゴケの水田栽培

 5月13日に除草剤を散布しました。
 圃場の半分にラウンドアップと2-4D、もう半分にタッチダウンを散布しました。どちらも茎葉吸収で根まで枯らすタイプの除草剤です。通常は100倍ほどに薄めて散布するのですが、20倍の希釈で、900平方メートルに20リットルずつ散布しました。

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 5月30日の観察です。スギナを含めて、おおよその草は枯れていますが、萱の類はなかなか枯れてくれません。それでも少しは黄色になりかけていますから、薬剤は効いているものと思われます。
 雑草の中のスギゴケのコロニーも観察しました。薄く黄色に変色しているのは、薬剤がかかって枯れ始めているものです。スギゴケの先端部に薬剤がかかって枯れると、株全体が枯れます。先端部の成長細胞が影響を受けなければ、成長を続けます。

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 肉眼では見分けが付きませんが、もう少し時間を置くと、完全に枯れる株と生き続ける株とが見分けられるようになります。また、株が枯れても、来年、新株が発生してコロニーを形成します。毎年、定期的に薬剤を散布し続けることで、雑草は減少して、スギゴケは増え続けます。
 あたかも、除草剤がスギゴケの成長を促進しているかのように思えるのです。
  By 苔神