2013年4月23日。播種してから2年1か月経過しました。前回の報告から、1年が経過します。
三種混合(スギゴケ Polytrichum formosum Hedw. Polytrichum commune Hedw. ハイゴケ Hypnum plumaeforme Wilson. エゾスナゴケ Racomitrium japonicum Dozy & Molk. )の苔の種を播きましたが、最初の1年はハイゴケのみでした。エゾスナゴケは最初少し発芽しましたが、その後、見えなくなりました。1年間、遮光ネットを張っていたためです。その代わり、スギゴケが出てきました。現在は、スギゴケの新芽が一斉にプランター内に伸び出しています。
苔の種をプランターに播いてから2年もすると、コケはちゃんと育つことがこの実証試験で分かりました。2年の間、ほとんど維持管理をしませんでした。スギゴケは栽培が難しく、ハイゴケやエゾスナゴケは易しい。その易しいハイゴケやエゾスナゴケを育てるとコロニーができます。コケのコロニーは、コケが生息しやすい環境を整える機能を持ちます。ハイゴケやエゾスナゴケのコロニーが、スギゴケを育ててくれるのだと、理解して下さい。そして何よりも、コケはちゃんと育つまでは、2年くらい掛かること、辛抱強く育てなければならないことを、知って下さい。
もっと早く育てる方法はないのか、という問い合わせがありますが、苔神も頑張って研究していますので、皆さんもいろんな育て方を研究してみて下さい。
By 苔神