2011年3月28日に苔の種を播きました。
2014年5月7日の観察です。前回の観察から4か月経ちます。雪解けから、ぐんぐんと気温が上がり、最近は20℃を超える日もあります。この気温の上昇に伴って、スギゴケの新株が急激に伸び出しました。茎高は5㎝、緑葉部は2㎝、土中の仮根部は1㎝ほどです。こうなると、どんどんとコロニーが発達してゆくものと思われます。
この試験では、苔の種を播種して最初の1年間は、ほとんどハイゴケばかりが目立ちました。2年目くらいからスギゴケが少しだけ混じるようになり、3年目にしてようやく初期のコロニーを形成する段階まで繁殖し始めました。
自然観察では、スギゴケが繁殖し始めた場所が、やがて旺盛にスギゴケのコロニーが発達するようになるまで、数年もかかることがあります。この試験栽培のプランターがスギゴケでいっぱいになるのに、どれくらいの年数がかかるのか、興味津々です。
By 苔神