3月1日に、「ギンゴケの栽培は、その後、どうなったのでしょうか?」という問い合わせメールを頂きました。
2014年3月31日から、ギンゴケ(Bryum argenteum Hedw.ブリューム アルゲンテウム)のケース栽培試験を開始し、レポートを書いてきましたが、2014年6月に「004ギンゴケのケース栽培」レポートを書いたまま、その後、ずっと報告していませんでした。申し訳ありません。
実は、その後、観察を続けていたのですが、昨年2015年3月に強風が吹いて、圃場に並べていた栽培ケースが飛ばされてしまったのです。もちろん、試験中のギンゴケはケースごとひっくり返され、培土も苔もすべて散乱してしまいました。それで、その後のレポートは手付かずになってしまったのです。
そこで、途中までの経過を報告して、お詫びしたいと思います。
先ずは上の画像、昨年3月の強風の被害です。最大瞬間風速で25m/secくらいだったようです。防草シートごとめくられて、100ケースほどが被害にあいました。
ギンゴケ栽培は、上の画像が、2014年6月29日、下の画像が、2014年9月23日です。
試験は順調に進み、ギンゴケはどんどん成長を続けていました。9月に入って、雨が少なく乾燥状態が続き、見た目には枯れ果てたように見えますが、苔そのものは健全に育っています。その後、10月には緑色が回復し、冬期間に入ったまま、翌年の3月に被害にあってしまいました。
再度、試験しようと考えたのですが、他の試験が忙しくて、そのままになってしまいました。
ということで、ギンゴケ栽培試験は途中までで、終了となりました。いつもこのレポートを読んでいただいている皆様に、お詫び申し上げます。
by 苔神