2020年6月8日(月)三条市の㈱嵐北商事の圃場で、6月26日(金)諏訪市の温泉寺の庭園で、6月29日(月)見附市の智徳寺庭園で、ウマスギゴケ移植・管理技術指導研修会を実施しました。
庭園で移植、育成される最もポピュラーな苔はウマスギゴケです。このウマスギゴケを移植した庭師さんや施主さんから、移植後、3~4年ほどすると枯死してしまうという相談がたくさん寄せられます。移植して枯死すると、再度、移植する。それがまた3~4年で枯死してしまう。ずっとこれを繰り返している。何故、そうなるのか、どうすればうまく育ってくれるのか、という相談内容です。
庭園のウマスギゴケが育たずに枯死する原因は、ウマスギゴケの生態を知らないまま、誤った移植や管理をしてしまうことにあります。このウマスギゴケの生態について、苔神は18年ほど研究を続け、ようやくその生態メカニズムを解明することができました。そのウマスギゴケの生態メカニズムと、メカニズムに合致した移植・管理技術について、今年から会員の要請に従って、本格的に指導研修を実施することにしました。
6月8日 梅本氏、金子氏を指導 6月26日 温泉寺の瀧住職を指導
6月29日 畠氏を指導 ウマスギゴケの生態を学ぶ原理指導
ウマスギゴケの移植・管理技術の指導については、今年3月末に予定していた東京都文京区の養源寺での研修会が、新型コロナウイルスの影響で延期となっています。この6月から諸状況を見極めながら、小規模での指導研修会を実施することにしました。
今後、庭園でのウマスギゴケの育成に悩んでいる多くの庭師さんや施主さんに、移植・管理技術を普及してゆきたいと考えています。 By 苔神