2024年4月25日(木)、26日(金)の2日間、東京都文京区の白華山養源寺で、「庭園のスギゴケ講習会(移植施工編)」を実施しました。
庭園の苔の代表的な種類はウマスギゴケですが、上手に育てられないという相談がたくさん寄せられます。ウマスギゴケの移植・育成の技術が難しい原因は、ウマスギゴケの生態の特殊性にあります。このウマスギゴケの生態を知っている人はほとんどいないのではないかと思います。
今回の養源寺での講習会では、先ずウマスギゴケの生態の特殊性について講習を行い、その特殊な生態に応じた移植や育成の技術を学ぶという実習指導を行いました。
4月25日 ウマスギゴケの生態について講座を実施
4月26日 養源寺の墓地の一角で移植の技術実習を指導
本講習会には11名の受講者が参加し、ウマスギゴケの移植・管理技術を学んで頂きました。本講習会の開催事務局を務めて頂いたらんぽく苔の郷の土田一義さん(会員)、移植・管理の実習指導を務めて頂いた松寿苑の重泉保さん、そして会場を提供して頂いた養源寺の住職、山田元文さん(会員)には感謝申し上げます。
今後も継続的に、全国の庭園でのウマスギゴケの育成に悩んでいる多くの庭師さんや施主さんに、移植・管理技術を普及してゆきたいと考えています。 By 苔神