作ったこけ玉を何年、育てましたか?と尋ねます。
半年以内でダメになったという人が、一番多いです。
一年以上育てています、という人のこけ玉を見せてもらいましたが、植物は成長していましたが、コケはほとんど瀕死の状態でした。
こけ玉のコケが茶色になってしまったら、見た目で死滅した、と考えてしまいますが、たいていの場合、コケは死滅してはいません。そこから、再び緑色に蘇ることが結構あります。苔神のこけ玉は夏の乾燥時に、ほとんど茶色になってしまいますが、しばらくすると復活します。
コケが死んでしまう、なんてことは滅多にありません。かなり過酷な条件下でも、コケは生き延びてゆく丈夫な生き物です。しかし、観賞用のこけ玉が茶色になったのでは、見るに堪えませんから、やはり、こけ玉のコケはこんもりとした緑色のコロニーでなければ死んだも同然なのでしょう。
何故そうなるのでしょうか。
こけ玉のコケが駄目になる理由は1つしかありません。
「水分と光りの供給バランス」が悪いからです。
特に室内で育てる時、光量不足になりやすく、この時、水分を供給過多にすると、コケは弱って黒ずんできます。1か月くらいこの状態が続くとコケは死んでしまいます。
逆に光量が多く、水分が不足すると、コケは白くなって枯れてきます。
コケを育てるには、水分と光りのバランスを取る必要があるのです。
By 苔神