2011年3月にスギゴケの苗の移植試験を開始しました。№013に記載されています。
苔神の狭い試験圃場の一画に放置されて、早いもので、もう2年が経過します。この間、時々観察していましたが、とりたててめぼしい変化はありませんでした。6種類の培土を使って試験した中で、腐葉土(写真中の上)は1年ほどの間に枯れて、衰退し、ハイゴケと雑草が繁茂するようになりました。
他の培土については、真砂土(写真左上)、赤土(写真左下)、ピートモス(写真中下)、畑土(写真右上)、黒土(写真右下)いずれも同じような状態です。
写真 2011年5月~2013年5月
2012年の夏は暑くて厳しい乾燥の季節でした。そのせいか、9月の時点で、全体的に株が枯れたり、弱ったりしました。山砂は排水性が良いせいでしょうか、水不足による枯れが目立ちます。
2013年5月、移植から2年2ヶ月が経過しました。一部で枯れたり、倒伏したりしている株が見られます。多くの庭園で1年経過後から、このような現象が見られます。新株の発生も見られますので、全滅する恐れはありませんが、健全な成長とは言えません。
本移植試験では、人工的な灌水は、ほとんど行っていません。
さらにこの後も、継続してレポートします。
By 苔神