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苔の研究レポート

011 コケの質問と応答

 8月4日から6日まで、長野県北八ヶ岳で開催された日本蘚苔類学会に参加して来ました。
 4日午後1時に麦草ヒュッテに集合し、白駒の池周辺の苔の森で、樋口正信先生の指導で、ナンジャモンジャゴケの観察をしました。地獄谷という場所で、切り立った断崖の下に、数ミリほどの小さなコケを見ましたが、肉眼ではどんなコケなのか、全く分かりません。もちろんこのあたりのコケは採取禁止ですから、手に取ってルーペで見ることもできません。デジカメで接写を試みましたが、とても見せられるようには撮れていませんでした。
 
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 写真上:崖の下のナンジャモンジャゴケ観察   苔の森で様々なコケを観察

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 写真上:スギゴケの群生  セイタカスギゴケとコセイタカスギゴケ
 
 北八ヶ岳は2000m近い高山帯にあり、セイタカスギゴケ(Pogonatum japonicum)、コセイタカスギゴケ(Pogonatum contortum)が至る所に群生しているのを見ることができます。セイタカスギゴケはオオスギゴケに良く似ていますが、茎高、葉がとても大きいこと、葉は見た目にも柔らかい感じがすることなどで、見分けられます。葉の柔らかい感じは、薄板の細胞数の違いによると考えます。
 苔神は以前にも苔の森へ来たことがあるのですが、溢れるほどのコケの景色に、改めて感動しました。
by 苔神