1年半ぶりに、威徳寺の庭を取り上げます。前回は№010 2015年4月6日でした。
スナゴケ(和名:エゾスナゴケ、学名:Racomitrium japonicum Dozy & Molk.)を使った石庭で、威徳寺の住職さんが苔を移植しました。ちょうど、お寺の方が手入れをしているところでしたので、少し話をしました。
「管理の手間はかかりますか?」
「1年目は雑草取りが大変でした。夏場の水やりも欠かせません。今年は特に、暑かったでしょ。でも、このお彼岸までです。」
「コケは順調に育っていますね。」
「ずいぶん密度が増して来ましたね。スギゴケが出て来ましたよ。」
「私の圃場では、時々、出るんです。」
苔神の試験圃場では、何種類かの苔を栽培しています。そのせいか、時々、栽培ケースの中に他の苔が出てくることがあります。それが移植後の環境や管理次第で繁殖し始めることがあります。ここ威徳寺の庭園がスギゴケ(和名:ウマスギゴケ 学名:Potrichum commune Hedw.)の繁殖環境だとはとても思えないのですが、あちこちに繁殖を始めています。よほど水管理が適しているのかも知れません。
by 苔神