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苔の研究レポート

016_苔の質問と応答 威徳寺

 2年ぶりに、威徳寺の庭を取り上げます。前回は№015 2016年9月8日でした。
 2015年三月上旬、新潟市西区にある威徳寺にスナゴケ(和名:エゾスナゴケ、学名:Racomitrium japonicum Dozy & Molk.)を使った石庭が作られました。威徳寺の住職さんが苔神の指導の下、自ら苔を移植しました。それから4年が経とうとしています。
 2018年12月31日、年末に用があって出かけたついでに、観察に行ってきました。
 
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 年末の新潟市内は雨の日が多く、苔にとって気温は低いものの良い環境だと言えます。密集状態を形成したコロニーは驚くほど分厚くなって、こんもりとして来ました。所々に繁殖してきたウマスギゴケ(学名:Polytrichum commune Hedw.)が、少しづつ広がり、コロニーを形成しそうになっています。また、威徳寺の管理が行き届いているのでしょう、雑草が一本も見られません。白砂の波紋も美しく、苔庭としては上級の部類に入るのではないでしょうか。
 引き続き、今後も観察して行きます。                   by 苔神